無敵鋼人ダイターン3 全話解説
第14話 万丈、オーロラへ飛べ


脚本:星山博之 絵コンテ:斧谷稔 演出:小鹿英吉 作画監督:加藤茂


氷河期を引き起こしたとされる原始鳥ジュラバードが北極に眠っている。万丈達は捜索隊の依頼に協力しジュラバード捜索へ向かうが、それはコマンダー・ギルドンの計画であった。万丈とギャリソンはメガノイドの陰謀と承知していたが、それを知ったビューティ達は慌てて万丈の救出に向かった。
 万丈はジュラバードを三匹発掘し、彼らの裏を掻こうとする中でジュラバードが一匹いない事に気づく。そのジュラバードを探しに出た万丈は部屋に閉じ込められてしまう。ソルジャー部隊に立ち向かうが、ギルドンによる電気ショックを受けてしまい気を失ってしまう。万丈を任された部下のデスタンはダイターン3を呼びだすペンダントに気付いてそれを奪った。
 一方ギルトンはジュラバードの力で街の人々を凍結させるが、それは人々をメガノイドへ変えようとするコロスからすれば命令違反同然の内容である。だがギルドンからすればジュラバードもダイターン3もこの手にした事から命令違反上等の考えである。万丈は超人的な肉体により基地から脱出する事に成功するが、デスタンの動かすダイターン3が立ちはだかる。さらに万丈が搭乗していると誤解したビューティが乗り込んだ事で彼の人質になってしまう。
 しかしダイターン3に追われる中で万丈は口から内部に入り込み、デスダンを射殺してダイターン3を奪回する。デスバトルとジュラバードがまとめて襲いかかる。ジュラバードがミスターグリーンに任されたが、デスバトルのパワーがダイターン3を押しつぶそうとしている。ここまでか。しかしその時、我が物顔で振る舞うギルドンへ遂にコロスが刑を下した。ギルドンもろともメガバトルは爆発した。殺すの行いはドン・ザウサーの命であり、メガノイドの掟を守る為とは万丈達は知るはずもない。そしてダイターン3は凍結した人々を救うのであった。


ダイターン3強奪!勝算はあったけれど……
 今回はコロスが刑を下す描写が唐突な感じもあり、正直他の野心的なコマンダーとあまり変わりはなかったのではと名無しは思っているだけに、ラストのシーンは少し微妙です。次にギルドンの部下はデスダンを除いて無気力なコマンダーばかりの設定は面白く、次々と万丈にやられたり、賭けごとに勤しんだりする姿は笑えましたが、結果として本編に置いて無気力な兵士にする必要があったのかと疑問を感じてしまいます。これは落ちこぼれコマンダー&ソルジャーがあってこそ生きてくる第18話と比べれば随分出来に差があるのではないかと。
 ですが、今回にもちゃんと見所があります。それはパンツ一丁でマイナス40度の世界に飛び出しダイターン3を奪取する万丈の大活躍。普通の人間だったら出来ませんよあんな行動は……(笑)
 あと今回は作画監督に加藤茂さん、原画に山崎和男さんという不思議なタッグ。その為世界名作劇場風とタツノコ風の万丈が出てくる作画的にも不思議な回です。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション全話・鈴置洋孝)

渦巻く霧の中に、次々と人々が飲み込まれていく。僕に降伏を迫る、コマンダー・ゼノイアとは何者か?巨大なギャリソンミサイルが、邪悪の罠を打ち砕けるのか?
次回無敵鋼人ダイターン3「コロスとゼノイア」にカムヒア!

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