無敵鋼人ダイターン3 全話解説
第33話 秘境世界の万丈


脚本:松崎健一 絵コンテ:只野泰彦 演出:藤原良二 作画監督:只野泰彦


 生体サイボーグによるポイントXの調査許可をコロスに願うコマンダー・ドイル。ポイント]はメガノイドですら危険と見なした区域であり、またドイルの生体メガボーグはメガノイドにおいて邪道だと認められていない模様。しかし、ドイルの何度にもよる要請にコロスは折れて48時間以内の調査ならば許可をすると命じた。
 ポイントXにはアンカ帝国の秘宝が眠っていると言われる。ドイルは機械ではない生体サイボーグこそ人類の後継者にふさわしいと考えており、その為にアンカ帝国のオリハルコンを手にして世界を支配ししようと考えていたのである。しかし、オリハルコンの光を前に生体サイボーグ達は突如反逆を起こしてしまうのだった。
 メガノイドを察知して調査に向った万丈一行もオリハルコンによる不思議な光により墜落してしまう。墜落した先の秘境はアンチエレクトリックパワーにより電子機器が全く使えない。つまりマッハアタッカーを動かす事も、ダイターン3を呼ぶ事も出来ないのである。仕方がないから歩こうと提案する万丈。どちらにしろメガボーグも電子機械。多分秘境には現れないだろうと思い。最も生体サイボーグの存在を彼らは知らなかったから言えるのである。
 万丈達の元に生体サイボーグ軍団が襲いかかった。辛うじて彼らを退けた万丈達は生体サイボーグ軍団を追い、幾多のトラップにはまりながらもアンカ帝国の遺跡に到着した。しかし遺跡内にもトラップは満載。万丈達が悪戦苦闘している中、ギャリソンは優雅にメロドラマの鑑賞に入り浸っていたが、マサアからの連絡に万丈達は殺されても死なないと思うものの、ダイターン3で救助してほしいと言われ彼は腰をあげた。
 ドイルの元に辿りついた万丈達。彼女はアンカ帝国の守護神を操って襲いかかるも、コントロールシステムを破壊されて守護神はやられるも、ビューティとレイカが突如自分へ銃を向けた。オリハルコンの光を目にした二人はドイルの意のままに動いてしまうのだ。しかし、意表を突いて万丈はオリハルコンの祭壇を粉砕した。
 意識を取り戻したドイルは今までの事を全く覚えていなかった。つまり彼女はオリハルコンそのものに操られていたのである。だが彼女は皆を見返す野望を諦めなかった。メガボーグへ変身して生体サイボーグの天下を築くつもりである。そんな彼女の前にダイターン3が現れた。操縦するのはギャリソンだ。「お若こうございますな。世の為人の為、メガノイドの野望を打ち砕くダイターン3.この日輪の輝きを恐れるならば、かかってまいられい!」
 意外や意外。皆が不安に思っていたギャリソンのダイターン3はドイルを圧倒していたのだ。止めのサンアタックを炸裂させようとした途端ドイルからは待ったが入った。アンカ帝国の遺跡は破壊しないでくれ。その遺跡は人間にもメガノイドにも支配する事が出来ない遺跡であると。しかし、遺跡へ向けて核ミサイルが放たれていた。48時間経過していないのだが、ドイルの存在はメガノイドの統制を乱す者としてコロスが放ったのだ。ドイルは核ミサイルと相討ちになり遺跡を守りぬいた。彼女の最期に感慨ぶけりながらも万丈達はドラマが見たいギャリソンの催促でダイターン3へ搭乗して帰路に就くのであった。


最後まで聞きたかった!?日輪の力を拝借して…… 
 今回のコンテと作画監督を務めた只野泰彦さんは安彦良和さんの変名。どことなく万丈がアムロっぽい目をしていたり、またギャグとシリアスのメリハリが効いたよい画面に仕上がっています。
 ストーリーとしては悪くはありませんが、ちょっと詰め込み過ぎてもったいなかった印象も少々。第三者を介入させる松崎さんお得意の展開と、何よりもギャリソンが操縦するダイターン3という意外性満載の展開は1本にまとめなくてもよかったのでは。ドイルの意外な心変わりや何よりも、ギャリソンのサンアタックを見たかったとも思います。惜しい。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション全話・鈴置洋孝)

コマンダー・アントンのメカニック好きが困る。数を出せば勝てるってものじゃないでしょ。我が万丈側とてメカの数を増やしつつはあります。しかし地球だ、宇宙だ、やれ月だ!ではね。
次回無敵鋼人ダイターン3『次から次のメカ』にカムヒア!

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