無敵鋼人ダイターン3 全話解説
第38話
脚本:桜井正明 絵コンテ:藤原良二 演出:小鹿英吉 作画監督:高木敏夫
地球のエネルギー危機を解決するという宇宙を彷徨う謎の青い鳥。その絶大なエネルギーを万丈達もコロス達も狙っていた。そこで彼女はコマンダー候補生松、竹、梅の3人に青い鳥の捕獲を命じた。
万丈達の目の前に青い鳥が現れた。予定よりも早い青い鳥の登場に不信感を抱く万丈だが、既に遅く青い鳥はメガノイドが仕掛けたレーザー光線ネットの正体を明かし、万丈達の捕獲用宇宙船の襲う。ビューティとレイカは戦闘機で出撃してレーザー光線ネットの発進元を叩こうとするが、松竹梅トリオは宇宙船を鳥籠型のドームに閉じ込めてしまう。ビューティとレイカも彼ら3人の戦闘機により捕虜として捕らわれてしまう。
だが青い鳥の捕獲に関して松竹梅トリオはコマンダーへの出世もあり、誰が手柄を取るかで口論が絶えない。その隙に万丈はドームを破って突入したダイファイターで脱出に成功。二人を救う為に松竹梅トリオを追いかける。
本物の青い鳥を捕えようとする松竹梅トリオだが、彼らの手ではとても手に負えない。対抗するにはメガボーグへ変身するしかないと、メガボーグへ合体変身して、ダイターン3に対してビューティとレイカを人質にして青い鳥争奪戦にリードする。しかしそれでも彼らは三流であり青い鳥のエネルギーにまたも閉じ込められてしまう。万丈はビューティとレイカを救うためもあるのか、松竹梅トリオに協力を申し出る。誇りが傷つくと反発する三人だが、コロスからは利用できる者は利用しろとの助言を受けて協力を選ぶ。
万丈は宇宙船を利用してアステロイドベルトによるネットで青い鳥を捕獲する作戦を選ぶ。隕石を点としたエネルギーネットがエネルギーを吸収して青い鳥は捕えられた……かに見えた。しかし、青い鳥は逆にエネルギーネットの力を吸収して青い鳥は結局姿を消してしまい、コロスも青い鳥を捕える事は無謀と作戦を断念した。
コマンダー出世への夢を絶たれた松竹梅トリオ。だがビューティ達を人質に捕えている事もありダイターン3を倒せばコマンダーへ出世が出来るとダイターン3へ攻撃をかける。クロスダートで松竹梅トリオを捕えてサンアタックで彼らを粉砕するが、戦いの中で彼女達のカプセルが射出されてしまいこのままでは宇宙を彷徨ってしまう。
ビューティ達の前には青い鳥が立ちはだかっていた。このままエネルギー空間に飲み込まれて燃え尽きるのかと思いきや、青い鳥は生きているかのように二人のカプセルを弾いてダイターン3の元へ返す。幸福を呼ぶ青い鳥は本当にいた。そのような青い鳥はやはり何物にもとらわれず宇宙を流離うのが一番と考える万丈達であった。
青い鳥を捕えろ!万丈＆メガノイドの共同戦線
白雪姫に続いて青い鳥。そこはやはりメルヘン路線の桜井正明さん脚本と言う事でしょうか。オチの鳥の真似をするかのように両手をはばたかせて帰るラストが爽やかで好印象。今回のコマンダー候補生は前々回が3流、前回が2流とくれば、多分今回はもうそれどころじゃないとか?あと初めて失敗するギャリソンがお茶目。
今回の突っ込み
今回は特にありません。
次回予告(ナレーション全話・鈴置洋孝)
万丈の最も弱い所は何か。万丈の揺らめく過去に触り、あまつさえコロス自身がコマンダーを操って万丈に迫る。その攻撃はゆったりと万丈の首を締めていく……。
次回無敵鋼人ダイターン3『ビューティ、愛しの詩』にカームヒア!