ゲッターロボ 全話解説
第4話 燃える血潮の南十字星

脚本:上原正三 演出:落合正宗 作画監督:伊賀章二


 メカザウルス・ゴルによりウーロン島の人々が全滅した。ウーロン島へ出動しようとするゲッターチームだが、隼人がまだ研究所に戻ってこない。コマンドマシンが先に偵察へ向かうが、メカザウルス・ゴルが彼女の目の前に現れてしまいミチルは拉致されてしまう。この状況でハヤトを待っている悠長なことはできない。リョウはジャガー号を自動操縦させて偵察へ向かい、ゴルに遭遇する。
 ゲッター1で戦闘に挑むが、ジャガー号が自動操縦の為にパワーバランスが崩れてしまい、戦闘力が半減してしまい思う通りに闘う音が出来ない。それでもリョウは立ち向かう事を選ぶが、ゴルのドリル攻撃を前に敵わず撤退してしまう。
 辛うじて帰還したゲッター1だが、ミチルは帰ってこない。この状況で早乙女博士は明るく振る舞うも、一人涙にくれていた。そしてミチルが遭難した事を知ってハヤトがやってくるとムサシはお前のせいでミチルが拉致されてしまったと怒りをあらわにして彼を殴り倒してしまう。あの時何処へ行っていたのかとリョウが聞いてもハヤトは散歩に出かけたと言う始末。チームの溝が深まろうとする危機の中早乙女博士は、明朝に3人で出撃する事を命じた。
 だがその夜ハヤトはジャガー号でミチルの捜索を開始したがゴルの攻撃を受けて墜落し、脚を負傷してしまう。しかしハヤトは何としてもミチルを助けなくてはならなかった。単身で恐竜帝国の兵士達の目をくぐり潜入活動を行っていたが、翌朝にも彼は帰ってこないままリョウとムサシに捜索命令が下るが、ムサシは身勝手な彼を助ける事は嫌だと頑なな態度を取っていた。
 その時、ハヤトの姉・明日香が現れ、彼は昨日母の墓参りに行っていた事が明かされる。事情を知ったリョウ達は出撃し、墜落したジャガー号を地面から引き抜いてハヤトを救出。ゲッター1でゴルに挑むが、ゴルはコマンドマシンを人質にしてゲッター1を徹底的に痛めつける。ミチルから自分を犠牲にしてもゲッタービームを放てと言うが、リョウはミチルを殺す事が出来ないゆえに攻撃へ踏みとどまれない。そこで隼人は一か八か救える方法があると、自分に任すよう頼む。
 合体したゲッター2はゲッターハリケーンでゴルを浮かせて、底部からゲッタードリルを突き刺した状態でコマンドマシンを救出し、ゲッタービームが止めを刺した。戦い終わり南十字星が光る夜の島にてハヤトのハーモニカが奏でられる。リョウ達は美しい夜空が続く平和を守らなければならないと改めて誓うのであった。


ハヤトは同情される事情を言わない。彼女に母の面影を見たのだから……
 
 ハヤト回。ハヤトの母への慕情とミチルを母の生き写しと見ている描写は第1話でもちらりと触れられましたが、今回の脚本でそれが本格的なストーリーのレールとして走りだした回ではないでしょうか。また、母の葬式に行っていた為出動できなかったという事情を打ち明けないで、自分のミスを一人で挽回しようとしてしまう所はクールで一匹オオカミゆえのハヤトかもしれません。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション:キートン山田)

メカザウルス・ギガの出現を迎え撃つゲッターチーム。だがムサシの操縦ミスからゲッター3のドッキングに失敗し、危うく3機諸共炎に包まれる所であった。怒るハヤト、そして一人悩むムサシは再びゲッター3のドッキングに挑むのだった!
次回ゲッターロボ「闇を貫けゲッターチーム」にご期待ください。

BACKBACKNEXT

inserted by FC2 system