ゲッターロボ 全話解説
第5話 闇をつらぬけゲッターチーム

脚本:雪室俊一 演出:山口康男 作画監督:小松原一男


 自分が自転車に乗れない事で才能がないと元気に言われ、柔道部員に八つ当たりしてしまうムサシ。リョウはその事情を聞くと、彼はミチルをバイクでのデートに誘う為の練習のつもりらしい。そしてゲットマシンでの操縦練習でムサシは張り切るものの、3人のうちテクニックが未熟である事を早乙女博士にも指摘されてしまい、さらに達人の亡霊がベアー号に搭乗している所を見てしまい、それを信じても誰にも相手にされない。その時メカザウルス・ギガが出撃したとの報せが入り、3機が出撃し、ゲッター3での戦闘が決まったが、ムサシはプレッシャーを前に合体に失敗。その上ギガが失敗した直後に出現し、火炎攻撃がベアー号を執拗に狙う。ゲッター2へ合体して早乙女博士が撤退命令を送るが、ハヤトは命令を無視してギガに立ち向かうも苦戦に陥り、挙句の果てに自動操縦で撤退せざるを得なかった。
 この無残な行動を早乙女博士に叱咤されるゲッターチーム。3人は今後の対策を考える中、ムサシは二人に気が済むまで殴ってほしいと言うが、達人の幽霊の件は本当なのかとリョウの問いにハヤトはノイローゼはもう少し頭のマシな奴でなければかからないと言われてしまいムサシは飛び出してしまう。
 翌朝リョウは無断でシュミレーターが動いているところを目撃し、達人の幽霊は本物ではないかと考える。だが達人と思われた人物の正体はミチル。兄の仇を討ちたいと極秘でゲッターの操縦訓練を行っていたのだ。これでムサシは立ち直ると思ったがリョウは敢えてムサシに告げないようにと釘を刺した。このノイローゼの中で自分の力で乗り切らなければゲッターチームの一員にはなれないと見たからだ。
 そしてギガがまたも現れた。今度こそ成功させて見せるとのムサシの意気込みはゲッター3への合体で報われ、トンネル内の戦いでギガを水攻めにして勝利を収める。そしてゲッターチームは達人の墓前に勝利を告げるのだった。


達人の亡霊がチームに危機を……?
 
 ムサシ回。冒頭の自転車ネタ、達人の幽霊ネタに絡めて自分の実力がない事を不安になるエピソード。今までも彼の実力について不安な描写がチラホラあり、今回がその結実ともいえましょうか。あと達人の亡霊ネタの正体はミチルさんで、それをうまくまとめるリョウ。リーダーとして流石の配慮です。
 作画面では友永和秀さんが原画に参加されている点が光り、どことなくアクション描写にキレがある回です。(特にムサシの柔道シーン)


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション:キートン山田)

地球侵略を企む恐竜帝国が日本に送り込んだ次なるメカザウルスとは。関東一円を次々と破壊して東京に迫るメカザウルス・リボ。その行く手に立ちはだかる我らがゲッターロボの戦いは!?
次回ゲッターロボ「恐竜!東京ジャック作戦」にテレビ・スイッチオン!

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