ゲッターロボ 全話解説
第13話 一本勝負!大雪山おろし

脚本:雪室俊一 演出:勝間田具治 作画監督:増谷三郎


浅間学園柔道部に道場破りが現れた。ゲットマシンの訓練からすぐにすっ飛んでやってきたムサシは道場破りである北高の岩倉大二郎を相手に立ち向かうが、リョウからは事件が発生したとの報せが入り出撃するが、岩倉からは逃げたと言われてしまいムサシのプライドが傷ついてしまう。
 事件は恐竜帝国の海底基地が爆破した事にあった。単なる爆発事故かとリョウ達は見なしたが、ベアー号が三陸沖の爆発に遭遇。ゲッター3で三陸沖へ調査に向った所メカザウルスに遭遇し大雪山おろしで立ち向かうが、ムサシは戦いの中で相手に手ごたえを感じられない事から、相手が手を抜いている事を察し敢えて止めを刺さずに撤退。ムサシの手を抜いているとの発言を早乙女博士はあながち間違いではないかと考え、恐竜帝国は何かをカモフラージュしているのではないかとも考えていた。
 あれから次々と沖や海が爆破する事件が発生。ゲッターチームは休む間もなく出撃するが成果はなく、ムサシはとうとう迫る県大会で岩倉を倒す為にその練習として暫く出撃を休ませてほしいとリョウ達に頼む。リョウや早乙女博士が県大会にかけるムサシの情熱を理解して彼の願いはかなったが、ムサシが不在の時にまたも海底爆発事故が発生し、その上メカザウルス・メサが本腰を入れて襲いかかってきた。ムサシがいない為水中戦でもゲッター2で戦うことになるが苦戦を強いられ、撤退する事で精一杯だった。
 そして県大会が開催されたが、リョウは弱いかどうかやってみなければわからないとの何気ない自分の一言で、最初に爆発した海域の調査を行っていない事に気づく。第2、第3の爆発は多分第1の爆発をカモフラージュする為の爆発に過ぎないのだ。その結果メサが調査に向った海域に姿を現すが、ゲッター3に合体出来ない限り苦戦を強いられていた。
 一方リョウもハヤトもミチルも試合を観戦していない事からムサシはゲッターチームとして何か大変な事態に遭遇しているのではないかと不安になってしまい、岩倉との試合に力が入らない。そしてとうとうリョウ達が心配でならないと岩倉との試合を放棄してベアー号へ搭乗。ゲッター3でメサが立ち向かう中で恐竜帝国の海底基地を発見。大雪山おろしで海底基地にメサを叩きつけ、ゲッターミサイルでメサを粉砕したのだった。柔道での勝利を捨てて恐竜帝国との戦いに勝利したムサシ。夢を犠牲にしてまで勝利に貢献したムサシへ元気とミチルからは賞状とトロフィーが与えられた。


部活?ゲッター?難しいよね

部活の大会に専念するかゲッターチームとして任務に向かうか。迷った末はやっぱり大会を棄権してゲッターチームへの参加を選んだムサシ。ベタなエピソードですがそれがいいはず。マジンガーZではどうしても学校の描写が希薄になってしまったので、メインキャラがほとんど同じ学生で、部活に所属して青春を謳歌している一面も併せ持つ彼らゆえに部活とゲッターチームの両立問題が結構彼らにとって重要な話になり、私情(って書くと少し失礼ですが)ではなく戦いを選ぶことで一つのカタルシスをもたらすはずです。高校でも部活でもありませんが、学園生活と戦闘の両立を描写した作品では無敵ロボトライダーG7やエルドランシリーズなどが思い浮かびますが、今回はそれらの作品に通ずる作風のルーツかもしれません。(10年後にゲッター再生と称しスタッフも被っているある作品ではそういう描写が出来ていない時点でゲッターやそれらのサンライズ作品の足元に及ばないのである)


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション:キートン山田)

恐竜帝国の尖兵メカザウルス・ギイはゲッターロボが合体する時の一瞬の隙を突いて攻撃をしかける作戦に出た。リョウ、ハヤト、ムサシはその攻撃をかわし、辛うじて合体に成功したが、そこに待ち構えていた物は恐怖の罠であった。
次回ゲッターロボ「紅の空に命を賭けろ!!」テレビ・スイッチオン!

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