ゲッターロボ 全話解説
第19話 リョウ最後の出撃!

脚本:田村多津夫 演出:生瀬昭憲 作画監督:野田卓雄


 早乙女研究所で新たに開発されたゲッター線キャッチャー。従来の数十倍のゲッター線を手にした時ゲッターロボがパワーアップするが、それは恐竜帝国側にとっては地上征服の危機同然である。キャッチャーの宇宙への打ち上げが待たれるが、研究所員の主任が金に目をくらんで打ち上げ日時の情報を恐竜帝国側に漏らしていた。
 そんな時恐竜帝国のスパイかと思われる人物がハヤトとムサシを倒して研究所へ接近しつつあった。元気はスパイと勘違いしていたが、スパイと思われた人物は流竜作。剣の達人であり、学園の教師を務めるリョウの父である。竜作は母が病で倒れたから九州へ戻れって仕事を手伝えと言ってきたのだ。早乙女博士はリョウの仕事を説明して帰郷を防ごうとしたが、竜作のごり押しで帰郷する事になってしまう。
 駅に到着した時ゲッター線キャッチャーが爆発した瞬間がTVに映された。この事態を前に我を忘れ早乙女研究所を急いだリョウは主任がゲッターロボ爆破を目論んでいる事を聞いてしまう。これを阻止される訳にはいかないと主任がリョウに襲いかかった所、竜作が加担し危機は免れゲッターチームが3人そろいゲッター1がメカザウルス・ドドに立ち向かう。リョウは主任により傷つけられた腕で操縦に苦戦するがコクピットの位置を知りトマホークブーメラン、ゲッタービームが炸裂。ドドを粉砕するゲッターの姿に息子の行く道を悟った久作はお前はお前の道を行けと置手紙をの押して九州へ帰郷した。


父は強かった!

 父・流竜作の厳格さと強さが印象に残る回。あぁこういう父に育てられたら真面目な熱血漢リョウが生まれる訳だと……。息子の道を認めなかったものの、その息子の戦いを前に我を忘れて息子を助け、応援して最終的には息子の道を認めるシーンは爽やかな締め。特に主任が振り下ろした鉄パイプを扇子で叩き落とす描写はすごいすごい……。ちなみにリョウの故郷は九州なのは後のロボットアニメにおいて九州=大柄なキャラの故郷の印象が強いだけに意外です。
 些細な点では、研究所側の所員が自分の研究所設立のために金へ目がくらんで裏切る描写が当時においてはけっこう新鮮だったのでは?この頃なら恐竜兵士の変装などが普通だと思っていただけに。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション:キートン山田)

夏の一日、ミチル親子とリョウはミチルの母の故郷を訪れた。しかし、この町は以前に悪夢のような戦争があった事をリョウもミチルも知らなかった。だが、恐竜帝国の攻撃によって平和な町は再び悲惨な戦場に化したのだ!
次回ゲッターロボ「大空襲!突然の恐怖」にテレビ・スイッチオン!

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