ゲッターロボ 全話解説
第21話 アメリカから来たロボット

脚本:田村多津夫 演出:葛西治 作画監督:川島明


 キング博士が開発したアメリカのスーパーロボット・テキサスマックが来日してくる。リョウ達は空港で彼の到着を待っていた所彼らをめがけて火の玉が接近。その火の玉を追い払った者がテキサスマックだった。だがテキサスマックのパイロットジャック・キングは3人で1人前とゲッターチームを侮辱し、火の玉の正体がメカザウルス・ゴラであり、それに気付かなかった時点で格が決まったようなものという始末。これにてゲッターチームとテキサスマックの決闘が始まるが、その結果ゲッター各形態が手玉に取られるように破れてしまう。
 その時またもゴラが出現し、溶解液を前にゲッターウィングがやられてしまい、浅間山にゴールの前線基地の建設を許してしまう。この溶解液に対抗する為テキサスマックはレインコート加工で出撃し、ゲッター2も地中から溶解液の脅威を避けるように進撃を開始するが地上に出たゲッター2が溶解液をまともに食らってしまいテキサスマックに後を任せて戦線を離脱せざるを得なかった。早乙女博士はテキサスマックだけに要塞とゴラの撃墜を任せようと考えていたが、そのテキサスマックも電磁ネットに捕まって破れてしまう。しかし、リョウやミチル達はゲッターの立場を守る事もあり空中戦用に改造されたゲッター3で出撃。ゴラを水中へ引き込めば溶解液も通用せず。ゲッターミサイルによりゴラは倒されジャックもゲッターロボの実力を認めるのだった。


テキサスマック、二丁拳銃はゲッター同様変幻自在

 2クール終盤はゲストメカやゲストキャラによるイベントが多い回。その皮切りがテキサス・マック。スパロボ(とはいえ最近出番がありませんが……)やOVA「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」などにも登場した人気キャラです。二丁拳銃をメインに戦う姿は如何にもアメリカンな設定で、もしレギュラー入りしていたなら、ザンボエース(無敵超人ザンボット3)に先駆けて本格的に銃を操るロボット第1号になっていたはずです。ゲストで再度搭乗しても良かったのですが、当時にはそんな考えがまだなかったんだなぁと解釈しておきます。あと二丁拳銃はソード、ハンマーにも変形する所は何処となくゲッター線の影響ではないかと思ってしまいます。
 そしてスパロボでは変な外人キャラになっていますが、当時のスパロボが発売された頃は初の全話収録の映像ソフト(LD-BOX)が発売される前で、唯一発売されていた紙パッケージ時代のビデオにはこの回が収録されていなかった為スタッフの推測でそんなキャラになってしまったのではないかと。そんなキャラが今となっては完全に定着しているものですから、世の中分からないものです。


今回の突っ込み

 ゲッター3が飛行エンジンを装着して飛行するシーン……背中はともかく胸にブースターを装着して飛んじゃだめでしょ……ジャガー号が大変な事になります。
 あと海底では溶解液が中和されると言っているゲッターチームですが……いえ、希釈の間違いではないでしょうか?


次回予告(ナレーション:キートン山田)

太陽が黒くなる日食の日は早乙女研究所が新しく開発したゲッター線収集装置完成の日であった。だが、恐竜帝国の王女ゴーラの成人式でもあったのだ。ゴーラが乗って攻撃してくるゲッターQとは何か!?
次回ゲッターロボ「悲劇のゲッターQ」にテレビ・スイッチオン!

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