ゲッターロボ 全話解説
第27話 大魔人ユラーの怒り

脚本:上原正三 演出:生瀬昭憲 作画監督:野田卓雄


 帝王ゴールが存在を恐れるマグマの神とは何者か。自分が祈祷する姿を部下達に見せる事を許さない理由は、マグマの神こと大魔神ユラーにひれ伏す姿を見れば、建前において恐竜帝国のリーダーである自分の威厳が崩れるからである。そして実際大魔人ユラーにゴールはひれ伏しており、彼の怒りを鎮めるためにメカザウルス・バゴを出撃させた。
 一方ゲッターチームは合体訓練中些細な事がきっかけで誰が一番テクニックが優れているかで揉め合いになり、早乙女研究所までの競争する事になる。一人置いてけぼりを食らったベアー号にバゴが迫り彼が苦戦を強いられていた事を既に研究所へ到着し、未だに口論状態のリョウとハヤトが知るわけもない。コマンドマシンの活躍でベアー号はなんとか研究所へ帰還したが、ベアー号が修理中にバゴが研究所前に現れてしまった。リョウとハヤトは自分達だけで食い止めると言うがイーグル、ジャガー号も改造の為に出動できないのだ。
 この状況にてバゴはゲッターチームをおびき寄せるために市街地の破壊を開始した。だが、ゲットマシンの修理が完了し3人のチームワークも修復された。強化されたゲットマシンで戦闘に巻き込まれ、逃げ遅れた園児の救出のためにゲッターチームは出撃した。バゴは幼稚園付近で攻撃を仕掛け、ゲッターはまともに現場へ近付く事が出来ない。だが、ミチルや文次達が園児達を救出したなら、戦闘において何も足枷はない。ゲッター1の猛攻が始まるが、バゴが送り込んだ戦闘機部隊に分離して戦うも苦戦を強いられる。しかし早乙女博士がゲットマシンに取り付けたマシンガンが戦闘機部隊を撃墜。ゲッターの各形態を生かしたゲットアタック戦法で反撃を開始。トマホークブーメランがバゴを沈め、ドリルパンチで止めを刺した。これも3人のチームワークによる勝利なのだ。


大魔人ユラー登場で恐竜帝国に微妙な変化、ゲットマシン改造でゲッターチームには……?

 TVシリーズにしか登場しない大魔人ユラー。今回からゴールが大魔人ユラーの部下である点をバット将軍やガリレイ長官に隠す描写がチラホラ見られるようになり、そこに関しては一応頂点として同党と振る舞っていたドクターヘルとの差別化かもしれません。また恐竜をテーマにした敵組織においての建前のボスと、真の敵と言う構造は 後の特撮「恐竜大戦争アイゼンボーグ」の帝王ウルルと恐竜魔王ゴッデスを彷彿させる所もあったりします。
 敵側の組織に若干の変化があり、それに対抗してかゲットマシンにも新装備が追加される事になりますが……それはただのマシンガン。いや、パワーアップしたのは分かりますが今一つパッとしないパワーアップのような。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション:キートン山田)

ゲッター線発電所計画は人類にとって無公害のエネルギーであっても、恐竜帝国にとっては恐るべき滅亡へのエネルギーであった。それを察知した大魔人ユラーは無敵の地竜族3人衆にこの計画の破壊を命じた!
次回ゲッターロボ「襲撃!!地竜族三人衆」にテレビ・スイッチオン!

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