ゲッターロボ 全話解説
第28話 襲撃!!地竜族三人衆

脚本:上原正三 演出・作画監督:落合正宗


 勝田博士によりゲッター線による発電所計画が進行している。無尽蔵に存在する無公害のエネルギーが人類の社会を発展させる夢の計画だが、恐竜帝国にとっては死に至らしめるエネルギーの為大魔人ユラーはゲッター線発電所計画の阻止をゴールに命じ、作戦には地竜族三人衆であるギット、ザット、ビットが抜擢された。
 早乙女研究所へ潜入する為に、三人衆は元気をがけ崩れに巻き込ませて重傷を負わせ、彼を利用して早乙女研究所へ潜入し、元気の重体に早乙女博士ら全員が勝田博士の元を離れた隙に彼らは勝田博士の元へ殴り込みをかけ設計図を強奪しようとする。彼らの作戦はリョウ達に阻まれるが、彼らは辛うじて逃げのび、ゲッター線発電所計画の詳細を掴んだ。設計図を手に入れる為にはまずゲッターチームを始末することにあると、三人衆はリョウ達をメカザウルス・ゴドの元へおびき寄せ、彼らへ容赦なく攻撃を仕掛ける。
 ゲッター3で反撃するゲッターチームだが、ゴドのしっぽ金縛りに遭い動きを封じられてしまい、腹部に風穴を開けられてしまう。これによりゲッターチームは止むを得ず撤退せざるを得なかった。相手はゲッターチームを研究し尽くした強敵。三人衆はゴールが送り込んだ戦車部隊と共に早乙女研究所を包囲。元気を負傷させ、どさくさに紛れて作戦に挑む三人衆のやり方を許せない。リョウ達は発電所計画を成功させる為に自分達ゲッターチームが囮となっている隙に、勝田博士をコマンドマシンで工事現場に送り込み発電所計画を再開させようと考える。危険な作戦だがリョウ達は遂行を躊躇わなかった。
 リョウ達の特攻作戦の隙にコマンドマシンが飛び立ったが、三人衆はゲッターチームの作戦に気づきコマンドマシンへ戦闘機部隊を送り込んだ。コマンドマシンは彼らを捲くが、戦闘機部隊は吸着発煙筒をコマンドマシンの後部へ放ち、そうとは知らないミチル達はゲッター発電所計画の場所を三人衆に明かしているようなものであった。
 発電所には既に三人衆が待ち構えておりゲッターチームの到着した時はミチルが人質になっていた。ミチルの解放を条件に設計図を渡せと三人衆から催促され、勝田博士は何があっても渡してはならないと反発する。リョウは人の命に代えられないと設計図を渡そうとした所勝田博士がそれを奪い一人逃走するが三人衆に射殺されてしまう。そしてゴドは発電所を容赦なく破壊し勝田博士の夢を粉砕する。修理が完了しゲットマシンに搭乗するリョウ達の思いは勝田博士の敵討であった。
 ゲッター2に対しギドはしっぽ金縛りを仕掛けようとするが、誰がメインで操縦を担当するかで三人衆が衝突。挙句の果てにギットが尻尾の操縦へ向かった隙に、ザットがビットを刺殺する始末。しかししっぽ金縛りは放たれゲッター2も金縛りに苦しめられてしまう。この状況を打破する為にムサシは尻尾の抜けた箇所が弱点であると単身でバズーカ砲をぶち込みギドを暴走させる事に成功。ゲッター1のゲッタービームが止めを刺し勝田博士の仇を討ったのだ。


ゲッター線計画封じ第1弾。3人そろえば足を引っ張った?

 ゲッター線平和利用を封じる恐竜帝国の攻撃その1。凄腕の人物として扱われる地竜族の面々。ゲッター3を早々と撤退させたゴドの実力を抜いても、どのように早乙女研究所に潜入するか、早乙女研究所の包囲作戦、開発現場での先手の打ち方。ゲッターチームや早乙女研究所の考えの先を行く戦法で挑む彼らですが、やはり終盤で足を引っ張ってしまう描写が目立ってしまう物。尻尾での相手を封じる役が誰に任せるかでの口論や一人が尻尾役で赴任したら、残り一人は最後の一人に刺殺される展開。敵側が例え実力者であってもチームワークの悪さで自滅する作風は、上原正三さんが得意とする展開の一つです。最も今回は尻尾の弱点を突かれてしまった時点でまずかった気がしますが。


今回の突っ込み

なんとパラシュートや飛行エンジンを付けることなく飛行する事が可能となったゲッター3。2だけではなく3まで飛行されたら1の立場はどこに……。


次回予告(ナレーション:キートン山田)

ゲッター線第2発電所の完成を間近に控えた早乙女研究所に突如攻撃を賭けてきたメカザウルス・バル。発電所完成を急ぐゲッターチームの隠密行動はかえって敵に察知され、ダムが破壊され川下の村が全滅に瀕したのだ!
次回ゲッターロボ「洪水地獄の死闘」にテレビ・スイッチオン!

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