ゲッターロボ 全話解説
第33話 果てしなき大空に誓う!

脚本:田村多津夫 演出:山口康男 作画監督:小松原一男


 マムシに遭遇したミチルを救おうとしたリョウだが、彼がマムシを追い払おうとした直前、ハヤトのハーモニカがマムシを貫いた。もしハヤトの投げたハーモニカが万一軌道がずれていたらミチルの命がなかったとリョウは彼の無謀な行動を指摘するが、ハヤトはもたもたしている前に殺るべき、自分の腕が外れる訳はないと彼の忠告を聞かない。このハヤトの自信が下手すれば大失敗を引き起こすのではないかと。リョウは不安でならなかった。
 恐竜帝国は恐竜兵士で突撃部隊を結成し、早乙女研究所へ命を捨てての殴り込みをかける作戦を展開する。彼らの出現にゲッターチームが出撃。相手は戦闘機だけだとの事もありハヤトはリョウの命令を無視して独断で戦闘機を迎撃。新たに迫る敵にも四方に迫る敵に対し合体して挑む事は効率が悪いとリョウに反発してしまう。その結果早乙女研究所はバリアー発生装置を破壊され、この結果に機嫌を良くした帝王ゴールはスーパーウラン爆弾を搭載したメカザウルス・ガルを完成させた。
 今回のミスはハヤトの独断行動にある。リョウは改めて協力する事の必要性を訴えるが、彼の自信過剰な態度は改まらない。その結果、両者は殴り合いのケンカに発展してしまう。両者は五分五分の戦いを繰り広げる中で拳で改めて両者は友情を感じる。そこにガルが襲来しゲッター1で応戦する中ガルにはスーパーウラン爆弾が仕掛けられている事を気付きガルを抱え込んで大気圏外へゲッター1が飛ぶ。しかしウラン爆弾のあおりを喰らってしまい、ゲッター1が放射能に汚染されてしまう。放射能中和光線発生装置をミチルがセットするまでゲッター2で地中に潜ってやり過ごす。
 早乙女研究所はガルの胴体から放たれた突撃飛行機部隊に襲われていたが、ミチルが中和光線発生装置をセットするとゲッターの放射能汚染は中和され、早乙女研究所を襲うジェット機編隊をことごとく片付けた。戦いが終わりハヤトはリョウを立派なリーダーであると認める。リョウもまたハヤトの実力を認め、ゲッターチームの危機は回避された。


リョウとハヤト、久々の対立

 久々にチームワークの危機が描かれた回。リョウとハヤトの喧嘩については久々に小松原一男さんの担当回だったからでしょうか。いきなりのチームワークの危機ですが、殴り合いの末に両者が改めて互いを認め合う姿はやはりベタなれど厚いものです。ただゲッター2にももう少し見せ場を与えても良かったのではないかと。


今回の突っ込み

予告ではリョウとハヤトの対立だけではなく、ムサシの反抗とか言っていましたが、彼は反抗する事もなかった気がします。


次回予告(ナレーション:キートン山田)

恐竜帝国の攻撃に備えて作られたゲッターナバロン砲は一発でメカザウルスを粉砕できる強力な物だった。だが、何を狂ったのか、ゲッターロボ自身がそのナバロン砲を破壊してしまったのだ。果たしてその謎は!?
次回ゲッターロボ「女竜戦士ユンケの涙」にテレビ・スイッチオン!


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