ゲッターロボ 全話解説
第39話 悲しみは流れ星の彼方に

脚本:上原正三 演出:山口康男 作画監督:小松原一男


 大星山の観測所から連絡が途絶えた。異変を調査する為ハヤトは久々の山登りの事もあり張り切っている模様。だがハヤトは崖から転落した少女サオリを見つけ、彼を助けるが彼女は山を登る事に意地を張っている。だが祖父からサオリは脳腫瘍で余命は三カ月しかなく、父が死んだ大星山を死ぬ前に頂上まで登るつもりなのだ。
 彼女の願いをかなえるためにもハヤトは二人の登山に力を貸した。だが頂点に上ってからしばらくして地震が発生。二人は谷底へ転落し、祖父は死亡しサオリは行方不明になってしまう。その後サオリが見つかり、身寄りがない所から早乙女研究所で引き取る事になるが、その間にサオリはバット将軍に改造されていたのだ。バット将軍は脳腫瘍を手術した恩を吹っ掛けて早乙女研究所のレーダーの破壊を迫る。
 そしてレーダーが破壊された。この時を絶好の機会としてメカザウルス・ドゲを送り込み、マグマ砲を放ちナバロン砲を粉砕。ゲッターチームが出動するが、サオリにはハヤトを殺せとの命令が下り、彼を殺そうとするが、良心に葛藤してハヤトに自分が恐竜帝国へ改造された事とレーダー爆破の件を告白する。そんな彼女に対してハヤトは以前の君のままであると安心させてゲッターで出撃するが、彼女は自分がどうすべきか葛藤に至っていた。
 トマホークブーメランがドゲを粉砕するが、マグマ砲の猛威は早乙女研究所を襲う。マグマ砲は大星山に存在するとサオリから聞き、ドリルアームが基地を粉砕した。しかしサオリは恐竜兵士に撃たれてしまう。ハヤトが到着した時には彼女は既に遅かった。そんな彼女が残した遺書を前にハヤトは涙ながらに大星山に父、祖父の墓と共に埋め、ハーモニカを奏でるのであった……。


ハヤトの初恋話は悲恋

 ハヤト回。小松原一男さんの回にしては何処か名作劇場を彷彿させるような回な気もします。(何となく「初代ルパン三世」や「侍ジャイアンツ」の大塚康生さんの絵柄っぽい)サオリの最期は何処となくあっけない気もしますが、やはりサイボーグの彼女にとっては妥当な末路なのでしょうか。ハヤトのハーモニカ描写もよし。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション:キートン山田)

地上を破壊することなく手に入れる戦略を立てた帝王ゴールは日本を凍結する作戦に出た。吹きすさぶ寒土と荒れ狂う吹雪の中で戦うゲッターロボ、そしてリョウとキャプテン・ギルバとの戦いは!?
次回ゲッターロボ「日本列島凍結作戦!」にテレビスイッチ・オン!

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