ゲッターロボG 全話解説
第1話 蘇れ!ゲッターロボ

脚本:高久進 演出:小湊洋市 作画監督:落合正宗


 初代ゲッターロボと共にムサシを弔うリョウ達。そしてリョウ達は初代に代わる新たな地球の砦として新型ゲッターロボを開発、早乙女研究所も新早乙女研究所としてリニューアル、ゲッター線増幅回路を開発しゲッターロボは増幅装置の力により初代の10倍のパワーを誇るのだ。しかしムサシが戦死した為新型ゲットマシンの一つポセイドン号のパイロットが未だ決まっていなかった。そんな時元気は柔道部と剣道部のいさかいに対し一人で柔道・剣道部合わせて12人の男を圧倒する男を見つける。彼は車弁慶。今度浅間学園に転校してくる野球部志願の若者であり、うっかり元気のラジコン飛行機を壊してしまった事がきっかけでラジコン飛行機を修理することもあり早乙女研究所に迎えられる。そして成り行きで新生ゲットマシンの操縦訓練に参加し、その結果二人ですら扱いに手こずる操縦訓練で一人眠りこけていた。このタフさと豪胆さに早乙女博士は弁慶をゲッターチームにスカウトするが、彼はゲッターチームへの参加を拒んだ。それは彼が喧嘩を嫌う平和主義者だったからだ。
 だが地球の平和は長らく続かなかった。恐竜帝国に代わる百鬼帝国が早乙女研究所に向けて侵略計画を進めていたのだ。研究所員の一人・稲葉は一角鬼の送り込んだスパイであり、リョウ達に彼がばれると百鬼帝国万歳と叫んで自爆。この新たな敵の出現に早乙女博士は新たなる戦いの始まりを察し、町にはメカ一角鬼が出現。訓練飛行に出ていたミチルの新機体レディコマンドがメカ一角鬼の攻撃で墜落してしまい、同乗した元気が捕らわれてしまう。彼が捕まっていると知りベンケイは元気との約束を果たす為に出撃を決意。ハヤトはゲットマシンのパワーアップした性能に苦戦しながらも、ムサシは合体自体が何なのか分からないが3機はゲッタードラゴンに合体。メカ一角鬼に立ち向かう!


ゲッターロボG登場、新パイロット車弁慶

 さて、第1話で冒頭のムサシと初代ゲッターロボの火葬シーンは初代からゲッターロボGへチェンジする一種の儀式のような演出。その気持ちはわかりますが、火葬後に華やかなBGMと共に新型ゲッターロボが登場するのは如何なものか……いや、やりたい事はわかるのでまでいいのですけどね。
 それはさておき、新パイロットの車弁慶ですが、八奈見さんが演じるヒーローキャラってこんな感じになるのかと思い興味深い雰囲気です。若々しいつもりで演技されているけれど、どことなくボヤッキーに通じる八奈見さんの演じ方がいい感じです。気は優しくて力持ちのポジションだけど、それでもパイロットとしてのセンスがリョウ、ハヤトに並ぶ腕という所がポイントかもしれません。
 そして百鬼衆とその部下達の描写が地味にポイントが高い所だと思います。前作では敵幹部以外にも様々な敵パイロットを登場させる試みを挑んでいましたが、Gではその敵達を角が生えている点を除けば人間同然のデザインにした事が大きな点ではないでしょうか。それゆえに稲葉が自爆するシーンはコンセプト自体は違いますが、後のコン・バトラーVやザンボット3に通じる人間爆弾の先駆けかもしれません。

 あと今頃気づきましたが落合正宗さんの回のリョウは顔が何処となく変……。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション:キートン山田)

新しいゲッターチームは新メンバー車弁慶との合体訓練のいとまもなく、早乙女研究所を襲った百鬼ロボットを迎え撃ち、戦いは激しく苦しいものとなった。ブライ大帝率いる百鬼一族とはいったい何者なのか!?
次回ゲッターロボG「恐るべき百鬼帝国の謎」にテレビ・スイッチ・オン!

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