ゲッターロボG 全話解説
第6話 夢を裂く百鬼一族

脚本:上原正三 演出:生瀬昭憲 作画監督:野田卓雄


 小竜鬼は銀行内に仕掛けたマグネット装置を利用して銀行の金庫を強奪する事に成功。最もこれはマグネット装置のテストに過ぎず、本命は装置を利用してゲッター線増幅回路を強奪する”マグネットサタン計画”を企んでいたが、その早乙女研究所の強固な守りを突破する事についてグラー博士が悩んでいた所、小竜鬼は怪しまれることなく早乙女研究所に接近できる人物がいる事を知らせる。
 早乙女家に居候のような暮らしを続けているハヤト達の元に明日香がやってきた。彼女は高校の先輩である坂崎と婚約した事を告げ、ハヤトも彼なら大丈夫だと安心して浅間学園へ向かう。その坂崎は山岳カメラマンとして浅間山へ登りに行くが、その浅間山で小竜鬼に襲われてしまう。
 建前全身打撲で療養している坂崎だが、彼は小竜鬼の手で鬼に改造されており、マグネット装置を早乙女研究所へセットする。しかし早乙女博士は研究所の隠しカメラで坂崎の正体を見抜き、ハヤトへその事実を伝えた所彼は驚きを隠せなかった。姉を任せてもいいと思った坂崎が百鬼帝国の刺客である事が信じられないのだ。その時、マグネットサタン計画が発動し、早乙女研究所からゲッター線増幅回路が奪われてしまう。これに乗じて小竜鬼は脱走しようとするがハヤトに見破られてしまい、明日香を人質にするもハヤトに角を折られてしまう。
 だが、坂崎の角が折れた時、彼は正気を取り戻した。明日香の幸せをハヤトに託し、自分を鬼にした小竜鬼へ特攻するも角を壊されて坂崎は爆死してしまう。怒るハヤトはゲッターライガーで出撃し、増幅回路をメカ小竜鬼の手から奪還するもメカ小竜鬼が放つマグネット光線に計器が狂わされてしまう。この状況を打破する為に3機で分散し、ドラゴン、ポセイドン号にメカ小竜鬼が気を取られている隙に背後からライガー号のミサイルが炸裂し、坂崎の仇を討ったのだ。
 そして恋人を失った明日香は一流のデザイナーを目指す事を第二の人生としてパリへと飛び立つ。姉の新しい旅立ちを見送るハヤトであった。


百鬼帝国の魔の手は親しい家族まで……

 久々に登場したハヤトの姉さんですが、婚約者を殺されてしまい海外へ旅立つ事になってしまった事が気の毒です。ハヤトも坂崎が婚約者と知り安心して三枚目のようなくだけた一面を見せたり、そして彼の犠牲に思いっきり涙したり。クールな彼故に表情の変化が印象に残ります。
 ただ欲を言えばゲッターライガーに頑張って止めを指してほしかった所。ある書籍で見た所ゲッターライガーの立場が気の毒であるとの事を知ってしまった故、もう少しゲッターライガーへ頑張らせてあげてほしかったです。まぁライガー号で止めを刺したから良かったんですけどね。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション:キートン山田)

ベンケイの父・車大介は謎の黒いジェット機を追跡中、不覚にも百鬼帝国に捕まってしまった。危機一髪!敵陣深く切り込んだゲッターロボの前に悪魔のようなメカ三頭鬼が立ちはだかった!
次回ゲッターロボG「追跡!黒いジェット機」にテレビ・スイッチ・オン!

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