ゲッターロボG 全話解説
第17話 コロよ明日に吠えろ!

脚本:田村多津夫 演出:川田武範 作画監督:中村一夫


 警察犬が闇竜鬼により次々と拉致される事件が多発。だが子犬が一匹追いかけている所に気付き、闇竜鬼はある事を思いつく。
 ベンケイと元気は怪我した子犬を見つけ、手当てしてコロと名付け早乙女研究所へ連れていく。だがその子犬は闇竜鬼がスパイとして改造した犬であるとは誰が知るだろうか――明日はゲッター線増幅装置の点検のため増幅装置が分解される。この事を知った闇竜鬼は犬部隊を翌日の研究所に送り込む。
 犬部隊は警戒に当たっていたリョウ達を追い詰め、ゲッター線増幅装置の出力回路を奪い去ってしまう。リョウ達は襲いかかる犬部隊を始末しようとするが、その犬部隊の一匹がコロの母親であるとベンケイは気付く。だが苛立つ闇竜鬼により犬部隊は爆殺され、怒るベンケイはポセイドン号で出撃。犬部隊を殺したメカ闇竜鬼に立ち向かい、その隙にリョウとハヤトが出力回路を奪回。襲いかかるメカ闇竜鬼が振り回す鉈もゲッタードラゴンのトマホーク二刀流に弾き飛ばされ、ゲッタービームにより粉砕される。
 しかし、闇竜鬼は死ぬ間際にコロに研究所の面々を皆殺しにするように命じた。それによりコロは刺客として現れ、元気に襲いかかろうとするがベンケイにより角を破壊され意識を失い倒れる。その後治療を受けてコロは回復し、元気は母のような立派な警察犬になれと言い残してコロを訓練場へと返すのだった。


犬を改造した作戦に成す術はあるか

 ふと思った事ですが、ベンケイと動物のドラマである第13話、そしてベンケイ回の第7話とベンケイがメインとなる回は何処となく中村一夫さんの回が当たるようです。最も今回で中村一夫さんは鋼鉄ジーグへ異動となったので最後の担当回となりますが。ただ前回のようなカッコいい鷹とは違い、可愛らしい子犬を描くのは中村さんはちょっと苦手そうな雰囲気。コロが何処となくぎこちない雰囲気でした。
 あと前回までのゲストキャラに見所があるキャラが出ない点もありますが、角の設定がイマイチ整っていません。第7話では角を取って早乙女研究所で治療すれば元の人間として回復する設定がありましたが、今回は角を壊せば犬が死んでしまったとベンケイがコメントし、コロは角を破壊しても治療してなんとか助かったと矛盾したような設定になっています。多分コロを殺す事は良心が痛むとスタッフが判断したからかもしれませんが……。出来れば他の犬も気を失った程度にとどめたり、他の犬は苛立った闇竜鬼が自爆させてしまったとかにしてフォローしてあげた方が良かったのでは。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション:キートン山田)

突然、伊豆半島沖に現れた海底火山によって住人は地獄のどん底に突き落とされた。早速偵察に向ったゲッターロボの前に立ちはだかった思わぬ敵は、悪魔のようにゲッターロボを襲う!!
次回ゲッターロボG「危うし伊豆半島沖!」にテレビ・スイッチ・オン!

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