ゲッターロボG 全話解説
第21話 大決戦!シャインスパーク

脚本:田村多津夫 演出:白土武 作画監督:伊勢田幸彦


 ゲッターが到着しない早乙女研究所は嵐のような爆撃を受け、元気は重傷を負い、彼を助けに向った早乙女博士は炎の中に消えてしまう。
 そして修理が完了したゲッターロボだが、メカ半月鬼の前にゲッタードラゴンのスピードは敵わず、ゲッターライガーへ合体しようとした時、メカ半月鬼の体当たりを喰らいゲットマシン3機が墜落し落盤に巻き込まれて生き埋め状態になってしまう。これでゲッターロボを倒したと判断し百鬼帝国は東京へ爆撃を開始する。
 リョウとベンケイは無傷だったが、ハヤトは落盤によりライガー号のコクピットが潰されてしまい足を負傷してしまう。さらに早乙女博士が分からない状況において皆は深く沈んだ。しかし早乙女博士がいないから大人しく引き下がるわけにはいかない。皆はゲットマシンを修理し、早乙女博士の捜索に出た。
 そして早乙女博士が発見され、幸い重症に至っていなかった。この状況において彼はリョウ達を極秘にしていた地下研究所へ連れて行き、ゲットマシンをパワーアップさせる。パワーアップしたゲッターロボは新必殺技シャインスパークを手にしたが、その技はペダルを同時に踏むタイミングが少しでもずれたら技は発動せず無駄にエネルギーを消費するだけのリスクが高い大技。しかしリョウ達には例えハヤトが負傷の身であってもシャインスパークに全てをかけなければならなかった。
 メカ半月鬼の砲丸攻撃に対し、ベンケイは元気との野球の事を思い出し、砲丸を逆に撃ち返してストロングミサイルで止めを刺す、あとは大阪の総攻撃に向うメカ要塞鬼を粉砕するだけ。ハヤトは足を怪我したハンデを背負いながら他の二人と共にペダルを同時に踏むことに成功。ゲッターの体をまばゆい光が包み、急接近と共に叩きつけることでメカ要塞鬼の粉砕に成功。日本最大の危機を逃れたのであった。


こんな事もあろうかと……一気に放てシャインスパーク

 シャインスパーク登場回。シャインスパークはロボットアニメ史においてゴッドバード(勇者ライディーン)に次ぐ必殺技ポジションの技です。他の東映動画系ロボットアニメが特に決め技が統一されていない事を考えると、ライディーンに触発されたかのように生み出された技かもしれません。ですが、ゲッターの場合3形態存在するはずなのに必殺技がドラゴンにしか追加されなかったため、ポセイドンとライガーの立場が微妙に悪くなります。今後止めを刺す為にゲッタードラゴンへ変形した回だってちらほらあります。このフォーマットはアルベガスやゲッターロボ號などでも主役形態にしか必殺技、パワーアップイベントがない為ある意味幾つかのロボットへ変形する機体にとって伝統のようなものかもしれません。個人的にシャインスパークは光に包まれてゲッターが体当たりをかます技の方が視覚的なインパクトはあるかと思いますが、そうではなかった事は多分ゴッドバードへの差別化もあったのかもしれません。
 個人的なポイントは、しょうもない事ですがハヤトが何故足を怪我していた事が分かった事。よくシャインスパークを放つ映像でも、何故シャインスパークの回なのにハヤトが怪我をしているのかとの理由が分からなかった所、本編を見て初めて意味がわかりました。あとメカ半月鬼を倒すゲッターポセイドンのネタは元気が負傷の身を意識して、彼との野球ネタをヒントに勝つ点が良い感じです。


今回の突っ込み

シャインスパークは1度失敗すると続けて放つ事が出来ないとの設定がありますが、今回リョウ達はペダルを2度踏んでいたような……1回踏んだ時はセーフ扱いでオッケーなのでしょうか。


次回予告(ナレーション:キートン山田)

ミチルと元気の乗ったジャンボジェット機が百鬼帝国によってハイジャックされた。海底深く隠されたジャンボジェット機の酸素は刻一刻と欠乏していく。そして救出に駆けつけたゲッターロボはメカ獣王鬼に足止めを食ってしまったのだ!
次回ゲッターロボG「海底に消えたジャンボ機」にテレビ・スイッチ・オン!

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