ゲッターロボG 全話解説
第24話 海に叫ぶ少年!

脚本:田村多津夫 演出:葛西治 作画監督:野田卓雄


 無人島で哨戒飛行中の戦闘機が墜落。付近にいた漁師の親子は彼を救出し、ボイスレコーダーを託して息絶える。しかし今度は漁師の親子がメカ百足鬼に襲われてしまい、父は息子のカツヤを逃がす為に犠牲になってしまい、海に投げ出されたカツヤは浜に打ち上げられ早乙女研究所に救われた。
 ボイスレコーダーには無人島に百鬼帝国が前線基地を建設し、水爆入りのミサイルを世界各国へ放って国同士の戦争を勃発させようとの百足鬼の企みが録音されていた。早乙女博士は漁船でリョウ達に偵察を命令。その漁船はメカ百足鬼に撃沈されてしまうが、漁船には潜水艇が内蔵されておりリョウ達は無事。単身でメカ百足鬼の隙をついて前線基地へ潜入、水爆ミサイルの存在を捉える。
 しかし、もしこの場でゲットマシンを出撃させた場合、敵が慌てて水爆ミサイルを打ち上げる恐れがある。敵の作戦の段取りを探る為調査を続行し、ハヤトはミサイルの発射装置に細工をし、ベンケイは時限爆弾を仕掛けながら作戦の段取りを耳にする。
 3人の後を追いゲットマシンを牽引したレディコマンドが到着するが、機体には父の仇を撃たんとするカツヤも同乗していた。そしてカツヤの行動で百足鬼にゲッターチームの潜入を感づかれてしまう。3人は間一髪ゲットマシンに搭乗し、ポセイドンが立ち向かい、メカ百足鬼の触手に締められるも、時限爆弾の件を告げた時にブライ大帝達は慌てて撤退し、基地の爆発前にミサイルを放つが、ハヤトの細工によりミサイルは着弾する前に爆発してしまう。
 作戦が失敗したメカ百足鬼は自らダイナマイトを積載したボードでゲッターポセイドンへ体当りを仕掛けようとするが、そこにカツヤが立ちはだかる。父が遺した銛がメカ百足鬼を貫きゲッターポセイドンを道連れにする事もなく自滅。カツヤは父の仇を討つ事が出来たのだ。


冷戦下の世界。水爆で戦争勃発

 あぁこの頃はまだ冷戦時代だったのかなと今回の描写から感じさせてくれまして、どちらかと言えば上原正三さんに向いているかのようなエピソードの気もします。
 ストーリーのポイントとしてはゲッターチームのスパイアクション。三者がそれぞれの役割を果たし、カツヤの活躍はベタながら父の仇を討つ事が出来て良い感じ。


今回の突っ込み

水爆を搭載したミサイルがハヤトの細工により上空で爆発してしまいますが……核の件は大丈夫だったのでしょうか。無人島とはいえ周囲の海が汚染されそうで心配でならないのですが。


次回予告(ナレーション:キートン山田)

行方不明になった科学者を探しに出かけたミチルは大角鬼の手によって捕らわれの身になってしまった!そのミチルの救助に向かうゲッターチームの前に現れたのははメカ大角鬼の巨大な要塞であった。苦戦するゲッターロボと人質のミチルの運命は!?
次回ゲッターロボG「湖に消えたミチル」にテレビ・スイッチ・オン!

BACKBACKNEXT

inserted by FC2 system