ゲッターロボG 全話解説
第29話 涙のあとに口笛を

脚本:馬嶋満 演出:落合正宗 作画監督:青鉢芳信


 新しく開発されたゲッター線平和利用研究所。ブライ大帝はこれに目をつけて、メカ天魔鬼に増幅装置を送り込むも、ゲッターチームに感づかれた為作戦を一時中断して撤退する。
 出撃したハヤトは平和利用研究所に神重工業のマークがある事から意外な事を知る。大造は極秘でゲッター線の平和利用への研究を続けており、平和利用研究所が父の会社であると知らなかった。彼の研究所を守ってほしいとの早乙女博士の頼みを受け入れるも、今だ父への葛藤を解く様子はなかった。
 そんな隼人へ明日香がパリから帰国するとの報せをハヤトは聞いた。姉を迎え母の墓参りをするも、平和利用研究所へ行かないかとの誘いには突っぱねてしまう。
 そんな時、平和利用研究所へメカ天魔鬼が襲った。研究所への攻撃により明日香が巻き込まれて重傷を負ってしまう。現場に駆け付けたハヤトは血液型が違う為姉を輸血で救う事が出来ず、リョウへ輸血の代理を任せざるを得ない状況に苛立ってしまい、思わずジャガー号でメカ天魔鬼と交戦してしまう。さらに輸血直後の為満足に戦う事が出来ない為合流後はゲッターライガーで応戦する。
 しかしゲッターライガーの旗色は芳しくない。そこで大造は平和利用研究所の収束装置からゲッター線エネルギーをメカ天魔鬼へ一斉放射する作戦に出る。それは下手すれば研究所が熱で溶けてしまう程の物であるが、ハヤトを救う為なら大造は躊躇わなかった。一気に放たれたゲッター線エネルギーはメカ天魔鬼を粉砕。平和利用研究所は大破するも、大造達は地下へ脱出していたため無事であった。
 仕事で自分の事をかまってもくれなかった父が自分を救う為に命がけになってくれた――父の一面を見たハヤトへ、回復した明日香は父の時計を届けてほしいと彼に頼む。その時計には母の写真が入れられており、父は未だに母を大事にしていた事を知る。そして大造の明日香とハヤトがいれば研究所が破壊された事も大したことではないとの言葉にハヤトは遂に長年の蟠りを解いたのだ。


難しいね、ゲッター線の平和利用。

 そういえば去年も無印ゲッターで早乙女博士が平和利用計画を進めても破綻してしまうエピソードがあったような……それはともかくハヤトと大造の和解に一安心。大造の研究所が吹き飛んでもハヤトと明日香を守る事が出来るなら全然大したことではないとの考えも立派ですが、名もなき主任の自分は責任者だから研究所から逃げる事が出来ないとの台詞もカッコ良かったりします。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション:キートン山田)

浅間山麓に大雪の降る日。突如現れたメカ鉄丸鬼の噴き出すドライスノーによってゲットマシンは凍結し、ゲットマシンは発進不能となった。決死の脱出を試みるゲッターチーム。だが、その間にも研究所はメカ鉄丸鬼の攻撃を受けるのだった!
次回ゲッターロボG「ドライスノー奇襲作戦!」にテレビ・スイッチ・オン!

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