ゲッターロボG 全話解説
第33話 夕焼け空が知っている

脚本:馬嶋満 演出:葛西治 作画監督:広田全


 突如人々が狂気に陥る恐ろしい事件が続発した。この事件が起こる際には不思議な光が確認されており、百鬼帝国の仕業と見た早乙女博士はゲッターチームには万一に備えて待機命令を下し、短針東京へ向かって調査を開始した。
 そしてこの事件はやはり百鬼帝国が絡んでいた。グラー博士が開発した自信作・クレイジービームにより人々のシナプスを切断して脳を麻痺させるものである。そしてその兵器は金属を貫通させてパイロットまで――つまりゲッターを操縦しているリョウ達も危険な身なのだ。
 それからクレイジービームが放たれ犠牲者は増すばかりであった。人々からの苦情を受けてリョウとベンケイは出撃を選び、一人出撃をしないつもりだったが二人に押されて出撃を選ぶ。そして出撃した3機だが、クレイジービームを放つメカ恐角鬼が出現。ゲッタードラゴンは巧みにクレイジービームを回避し、メカ恐角鬼のエネルギーを削っていくが、メカ恐角鬼は敢えてエネルギーが尽きたふりをして振る舞いゲッターポセイドンに立ち向かうが、クレイジービームを抜きにしてもメカ恐角鬼は強力であり、ゲッターポセイドンを苦戦に追い込む。
 そしてゲッタードラゴンも傷つき、エネルギーが尽きてしまった所だった。最後の手段としてゲッタービームでクレイジービームを防ごうとするがエネルギーの残量ゆえに防ぎきれない。その時、レディコマンドから放たれたバリューム弾がゲッタードラゴンに放たれた。早乙女博士はクレイジービームの対策法を編み出し、これによりクレイジービームを受けとめても平然としたままゲッタードラゴンはダブルトマホークブーメランによりメカ恐角鬼を粉砕。そして無断出撃の件も早乙女博士は汚れない夕焼け空が彼らの心の現れであると言い、温かいコーヒーを入れてリョウの帰還を待っていた。


サブタイトルの答えはリョウ達の心

 今回のサブタイトル、本編の内容とどういう関係があるのかは最後まで見ないと分かりません。書籍などでのストーリーガイドでも夕焼け空の件が触れられていないので、どんな意味なんだろうなぁと首をかしげていましたが、やっと長年の謎が解けました。
 今回のポイントはクレイジービーム……これは本当におっかない描写です。トラックの運転手が突如翼が生えているんだ〜とか言ってカーブを曲がらずに崖から飛び出したり、銀行の頭領が人類みな兄弟!とか言って札束をばらまけたり、警官がまるで目玉繋がりのお巡りさんのように拳銃をぶっ放したり、挙句の果てに内閣総理大臣が……いや、これは本当に怖いですよ。よく放送できたなと思います。医者からは脳が壊れていますとかとんでもない発言が出ますし恐るべし。
 そんな危険な状況に早乙女博士から待機命令を出されたリョウ達が出撃する事になったきっかけは、名もない一人の女性からの苦情。自分の坊やがどうのこうのと言われて出撃するリョウ達も結構大変です。


今回の突っ込み
今回は特にありません。


次回予告(ナレーション:キートン山田)

ふとした事からベンケイは清水一角と名乗る青年と知り合った。だが、彼こそはゲッターロボの秘密を探るために送り込まれた角面鬼だったのだ。分身の術を巧みに使うメカ角面鬼。危うしゲッターロボ!
次回ゲッターロボG「危うし!百鬼三兄弟」にテレビ・スイッチ・オン!

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