絢爛舞踏祭〜ザ・マーズ・デイブレイク〜 全話解説
第4話 接触!グラムとベスと潜水艦

脚本:野村祐一  絵コンテ:笹木信作 演出:安川勝 作画監督:高橋晃


 夜明けの船の登場もあってそれ以外の海賊も徐々に姿を現し、正直火星方面軍は舐められている。納得いかないベスは海賊たちの討伐に志願するが上司であるドリトルからはお前たちは夜明けの船専門だから気にしなくていいし、せっかくだから羽根を伸ばせとベス達に休暇を与える。特に何もする事はない彼女だが、久々にアデナの街に顔を出すことにしたところ、たまたま知り合いアーニャのニッポリ屋に出会い、昼食を御馳走になるついでに、客の足が多い事から昼食代をチャラにする代わりに手伝ってほしいと頼まれ、ニッポリ屋を切り盛りする事になる。
 一方、数々の海賊がアデナに現れた事から夜明けの船はアデナから発とうとしていた。もうアデナにはいられなくなるとグラムはボンとシエの兄妹の元に足を運ぶ。だがシエが火星熱をこじらせており薬があいと病が治らないが兄妹には金がない事を知り、グラムは薬代を彼に託し、自分は海賊として旅立ち、帰って来た時には都市船の1つ2つ買ってきてやると言い残して幼い兄弟にしばしの別れを告げるのだった。
 ところが、ニッポリを買いに行く際、グラムは軍に見つかってしまう。既にお尋ね者として都市船の間にグラムの顔は知れ渡っており、慌てて逃げる彼は逃げ込んだニッポリ屋でたまたまベスと出会ってしまい、出会った彼女も幼馴染の縁から勢いでグラムを匿いながら逃避行を開始。適当にぶらぶらしていてお前は危なっかしいとグラムに警告するが、自分は1日1日その日がやってきたら考えると気ままなままだった。
 軍を捲いて二人が逃げた先には夜明けの船が目の前に見えた。何食わぬ顔で夜明けの船へ帰ろうとするグラムだが、ベスが彼へ拳銃を突きつける。海賊になり下がったら将来が駄目になる。その日がやってきたら考えるとのグラムに対して今こそ考えてほしいと迫るベスだが、グラムはマイペースそのもの。自分から銃口に額を突きつける距離まで前進。ベスに「撃てないだろ?」と迫った時彼女は引き金を引いたが、銃弾が命中する寸での所でグラムは彼女の唇を奪って去って行った。夜明けの船はいよいよアデナから出航した。だが自分の忠告を聞かないどころか唇まで奪って行った憎い幼馴染を何としても捕まえてやるとベスの心は燃え上がるのだった。


グラムとベスの追いかけっこ始まる。

 アデネから旅立つ事も相まって敵味方別れた状態でグラムとベスが対面する事もあり、プロローグ編の完結と言ったところでしょうか。生真面目なベスに対して気ままなグラムとは水と油の様な雰囲気ですが昔は結構やんちゃしている様子でしたので何が両者(特にベス)を変えたかも気になる所です。
 今回の見所はやはり銃を突きつけるベスに対して発砲とすれ違い様にグラムがベスの唇を無言で奪うシーン。これはなかなかカッコいい男のシーンともいえます。ついでにニッポリ屋はおかみさんの人柄も相まってニッポリが食べてみたくなります。ニッポリとは何でしょうか……。


今回の突っ込み

今回は特にありません


次回予告

地球要人の誘拐事件を自ら解決しようとするアンナ。彼女は艦隊を率い夜明けの船との対決に赴く!
「アンナ奮闘!夢の我が艦隊」火星の恨みは海より深い!

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