絢爛舞踏祭〜ザ・マーズ・デイブレイク〜 全話解説
第20話 果たし合い!グラムとベス


脚本:浅川美也 絵コンテ・演出:宮地昌幸 作画監督:千羽由利子 メカ作画監督:中田栄治


 ベスはグラムとの決着を付けるためにキュベルネスの元を抜けてグラムに決闘を申しである。彼女の申し出を受けたグラムは流氷墓場へ向かう。例え誰かが止めようとしてもこれは自分の問題と決意し、自分を止めようとするエノラには彼女と話し合いして和解すると言うが、エノラはその人との関係を迫らて、グラムは遂にベスを愛している事を自分を慕う彼女に打ち明ける。出動の際エノラはグラムをhげしく罵るが、彼が出撃した後言いすぎたと後悔するのだった。
 ベスに会う目的はリボンを返す為。武装もせずにベスの元へ希望号で現れるが彼女は話し合いをするつもりはなく、自分を馬鹿にしていると怒り攻撃を仕掛けてくる。だがスクアートの攻撃で落盤が発生。旧式のシールドシップへと逃げ込んだ二人はラウンドバックラーが使えないにも関わらず、彼女はサーベル同士での決闘の挑戦を叩きつける。 
 何故ベスはグラムを追い、戦う事にこだわるのか、それはグラムが逃げ続けている事であり、少女時代の過去にもあった。養女として引き取られて地球へ彼女が旅立っていく時、何故グラムはついていかなかったのか。彼は地球に行けば幸せになれると思ったが、ベスはあの頃グラムと一緒に地球へ行かなければ自分にとって幸せではなかったのだ。グラムはあの時ボンとシエを育てるために火星を離れなかったと言うが、ベスの刀にグラムのサーベルが真っ二つに折れてしまう。

「まだだ!俺はまだこれで戦うぞ!遅くなんてないよ!軍はやめたんだろ?今からだって遅くない。一緒にやりなおそう……」
「……私本当にやり直せる?」
「あぁ、おれがついてる。やり直そう……」

 だが、グラムはエノラから貰ったフォークで彼女に立ち向かう。フォークがサーベルに弾き飛ばされた時、グラムはベスを抱きかかえて今からでのやり直せると彼女を迎える。彼の熱意に遂にベスは心を開き、以前の借りを返すようにグラムへ口づけを交わすのだった。そしてグラムはベスの前に今まで明かしてなかった自分の夢を明かす。それは宝を手に入れてその金で都市船を買い、自分達の様な孤児たちで平和に住める世界が欲しい事が彼の夢でもあった。
 そしてグラムはベスを夜明けの船に誘おうとするが、二人の前に地球軍が迫ろうとしている。この行動においてベスはグラムを庇う為自分が降伏勧告を受け入れる方法を選ぶ。それはまだベスにとってやり残す事が多く、そのけじめをつけない限りグラムの元には帰れないからであった。
 ベスは地球軍に護送され、処罰を待つ身であった。しかし彼女の処遇を決めるローレンが出した結論はベス・ローレンは既に戦死したとのことであり、彼はベステモーナとして娘を引き取る事だった。


和解のベス。けじめをつけるためにあえて古巣へ。

後半の山場の様な回。個人的にはきつくグラムへ言いすぎたエノラがどうやって謝ろうか考えるシーンや彼女から貰ったフォークが一騎打ちで役立ったりと小ネタで面白い所がありましたが、グラムとベスの和会のドラマについてはもう少し頑張った方が良かったかもしれません。個人的には写真でしか見れなかったアデナ時代の二人の描写や肝心の地球への旅立ちシーンを回想などでながしてくれれば彼女の切なさも分かるのではないかと思いますが……。グラムの夢を語るシーンも分からなくはないのですが、過去の描写をもう少ししていたらもっと説得力があるシーンになったのではないかと思います。一応第4話でのグラムがベスのキスを奪うシーンの意趣返しの様なシーンがあったのは面白い所です。
 あとラストシーンの描写ですとローレンは良い人に見えてしまいますが……その後思わぬ事に。
 


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告

新たなRB慈愛号を与えられ張り切るショウ。だが、思うように操れず意気消沈した彼にヤガミが語りかけてきた!
次回、「さらば友よ!男の夢は永遠に」火星の夢は輝き踊る!

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