合身戦隊メカンダーロボ 全話解説
第12話 謎のビッグハリケーン

1977年5月19日 脚本:陶山智 演出:林政行 作画監督:二宮常雄


 突如、マリアナ諸島に発生した超巨大台風。もし超巨大台風が、日本に直撃したら、防衛軍の壊滅は免れない。防衛軍は今、ある意味コンギスターより防衛隊はジェット観測機中隊を派遣して、台風の正体を探るがいずれも失敗に終わり、偵察から帰ってきたものは一人もいない。そうしている間に台風は日本へ接近してくる。山本長官にとって唯一の頼りは、合身戦隊だった。
 山本長官からの依頼を受けた博士は、合身戦隊に台風の偵察を命令。コンギスターとの戦いを任務としている合身戦隊において、そのような依頼は自分たちの管轄でないと反対するが、博士は、台風と同時にコンギスターの襲来が来る事態を説明して、彼らにこの任務の重要さを理解させた。
 メカンダープレーンで出撃した合身戦隊は、台風に遭遇し深くまで偵察するが、台風による強力な磁場で計器類が狂いだすアクシデントが発生。さらに、深くまで先行したメカンダー2が、台風からの電撃を直撃してしまった。幸いメカンダー1のスカイドンキーで、台風から突破口を開き、台風の中に潜んでいた円盤空母を破壊した。これによって台風はコンギスターによるものだと確信した合身戦隊。台風から脱出すると円盤編隊が合身戦隊を待ち構えていたが、メカンダーマックスに合体して編隊を全滅させた。
 
だが、台風の脅威は終わってはいなかった。小笠原諸島が、その台風によって完全に沈没してしまったのだ。日本列島の壊滅も時間の問題。山本長官は直接キングダイヤモンドへ向かって、博士に相談するが、博士は台風がコンギスターによるものだと証明するため、合身戦隊を出動させた。

 磁波遮蔽装置を取り付けたメカンダーマックスは、台風の目に向かって突っ込み、台風目がけてブルサンダーを連射する。そして、雲の中からメカ獣・ビッグハリケーンが現れた。メカンダーマックスは発射されたメカンダーロボにパワーイン。ビッグハリケーンの触手に身動きを封じられ、ビッグハリケーンごと地面へ真っ逆さまに叩き落とされるが、メカンダーフェンサーで頭部を貫く。そして、オメガミサイルが接近すると、コバンザム装着のジョーズを撃ち込み、ビッグハリケーンの触手を破壊して、メカンダーロボはそのままビッグハリケーンをオメガミサイルの楯として利用して、難を逃れたのだ。
 超大型台風を生み出す、ビッグハリケーンはメカンダーロボの決死の活躍によって、辛くも打ち破った。素晴らしい地球の空を守れ合身戦隊メカンダーロボ!!


合身戦隊、自然の脅威に挑む
今回は、コンギスター軍団が発生させた巨大台風に勝負を挑む、どちらかといえば従来のロボットアニメに近い話の展開です。これを、大自然の脅威とオズメルの侵略を絡めさせた博士の言葉には、こちらを納得させます。何かはぐらかされている気がしたりしますが。
今回、メカンダープレーンに磁波遮蔽装置が取り付けられたシーンがありますが、基本的に合身戦隊のメカ関係のパワーアップ関連は大げさな演出がなく、比較的にあっさりと話が進みます。何か拍子抜けするような気がしますが、考えようによってはのちのリアルロボットアニメのパワーアップ描写に繋がっているかもしれません。

 個人的評価
 ストーリー まぁたまには路線が外れるエピソードもオッケーかな。
キャラクター  今回は特に書く事がないかも。博士の戦略面で光る所あり。
 バトル ビッグハリケーンは姿の割には地味だったなぁ。見せ場が遅かったせいか。
 作画 良好な方だと思います。

今回の突っ込み
今回は特にありません。


次回予告

果てしなく続く氷と雪の世界に、南極のロス氷原から、突然地球防衛軍に救援依頼の無線が入った。コンギスター軍団に全滅させられた大西洋艦隊からの無線であった。地球防衛軍山本長官と合身戦隊メカンダーロボは、大西洋艦隊救出に向かうが、コンギスター軍団オズメル大将軍はメカロボットの総攻撃を命ずるのであった!
次回、合身戦隊メカンダーロボ「幻の大西洋艦隊を救出せよ」をお楽しみに!

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