合身戦隊メカンダーロボ 全話解説
第20話 反撃!シンガポール奪回作戦

1977年7月28日 脚本:海堂清彦 演出・作画監督:正延宏三


 ギアロボットとメカンダーロボの戦いを見て、オズメルは新たな作戦を思いつく。それは、合身前に攻撃することで、あわよくば、メカンダーマックスを無傷で手に入れられる作戦だという。
 その頃、何百万人の人々を収容しているシンガポール地球人収容所では、ハズガ将軍がコンギスターへの反攻作戦を計画していたが、食料も武器も不足していた。しかし諜報部員X3号が、小型高性能無線機を持ってきたことで、地球防衛軍と連絡が取れるようになり、シェリー中尉は地球防衛軍に救援を求めた。だが、それはオズメルが仕組んだ罠でもあった。
 罠とは知らず、山本長官はシンガポールを奪回する作戦242号を実行に移し、合身戦隊に作戦の支援を要請した。合身戦隊はメカンダープレーンで出撃。そして、シェリーが士官学校時代の同級生ということから、ミカも偵察機で無断出撃をしてしまった。
 メカンダー各機は防衛軍の航空戦隊とともに、シンガポール周辺のコンギスター機動部隊に攻撃を仕掛ける。だが、その様子を見たオズメルはほくそ笑み、メカンダー分断全滅作戦を計画している。
 シンガポールの機動部隊を一掃し、シンガポールには空輸部隊から武器が届けられ、作戦のひと段落は付いた。地上に降りて様子を確かめるジミーと小次郎だが、途中で大勢のコンギスター兵に取り囲まれてしまう。さらに離陸しようとした竜介のメカンダーマックスが戦いの流れ弾で、前輪を破壊され離陸が不可能となってしまった。
 この作戦が罠と気付いた、ミカは実はコンギスターのスパイだったX3号が運転するジープを破壊。2人を包囲していたコンギスター兵も倒し、彼らの窮地を救った。そして、シェリーのジープで、2人は、竜介のメカンダーマックスへ向かう。
 地球防衛軍の艦隊が、コンギスターの潜水円盤戦隊と交戦中、コンギスター軍が修理中のメカンダーマックスを目がけて攻撃を仕掛けてきた。ミカの偵察機も破壊されてしまい、メカンダーマックスはジープを前輪代わりにして離陸を敢行。迫るハンドレーロボに戦いを挑む。そしてメカンダーロボが射出されたが、待ち伏せしていたオオニュウダーに絡みつかれる。メカンダーマックスは、敵の攻撃の中でパワーインを果たし、ジョーズでニュードムを葬りさり、メカンダーUFOダブルでハンドレーロボを倒した。
地球防衛軍はシンガポール島の奪回に成功し、そこに大要塞を築いた。反攻作戦開始の日は近い。その日の為にがんばれメカンダーロボ!


第9話+第10話=第20話
今回、文章を見て気付いた人もいるかもしれませんが、この話は第9話と第10話を全く別の話に再構成して作ったような話です。その為、大勢のコンギスター兵に包囲される所や、ジープを前輪代わりに使う場面も、メカンダーリファインドを使う場面も第10話のものそのものです、第10話を見てからこの回を見ると、色々な意味で笑えます。ええ。
第13話で危惧した制作状況の悪化が、第20話で再び起こってしまいました。さらにこの話を境目にメカンダーロボの制作環境はどんどん苦しくなっていきます。

 個人的評価
 ストーリー 一大決戦を期待した自分がいました……ただねぇ……
キャラクター  ゲストキャラは多くても活かせなかった感あり。いなくても話は進んだはず
 バトル 第10話そのまんまだからなぁ・・・・・・・
 作画 作画いい悪い以前にねぇ……

今回の突っ込み

ゲストキャラを変えて、第10話をやっているようなものなので、第10話のカットがちらほらあります。一度あったシチュエーションが再び起こるということ自体が突っ込むべき最大のポイントかもしれませんね。
どうでもいいことですが、今回は小次郎がジープを前輪にくくりつけることを提案したという事は、第10話から学んだことなのでしょうね。


次回予告

俺達はウラニウムを運ぶ潜水艦の護衛を命じられたが、俺の暴走から失敗してしまった。だが、山本長官は再びウラニウム奪取作戦をたて、その護衛を頼んだ。ところがそこで、コンギスター東京接近の報せが入り、俺は一人で護衛に向かった。今度こそ守ってみせる!俺の命に代えても!!
次回、合身戦隊メカンダーロボ「あの巨大ロボットを撃て!」にトライアタック!!

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