合身戦隊メカンダーロボ　全話解説
第22話　スタジアム基地の最後

1977年8月18日　脚本：陶山智　演出：佐藤哲朗　作画監督：村田四郎

　巨大ミサイルの誘導装置から、遂にキングダイヤモンドが潜入しているスタジアムの場所が特定できた。オズメルはメデューサに、スタジアムの破壊作戦を実行する。
　その事を察しており、キングダイヤモンドは警戒態勢に入っていた。以前ガーターが侵入してきたこともあり、何時この場所が狙われるか分からない。地球防衛軍も空海陸を完全に警戒態勢で挑んでいたが、東京湾を護衛した潜水艦が沈められたことから、合身戦隊に急きょ、東京荒川付近の警備を依頼された。
　トライカーマシーンで、パトロールを続ける合身戦隊。だが、途中で川の流れに逆らう奇妙なヘドロを目撃してしまい、そのヘドロの行き先がスタジアムである事に気づく。さらに川から小型メカ獣・レンケツラの軍団がスタジアムへ向けて進軍を開始した。すぐさまキングダイヤモンドに連絡して引き返すキングダイヤモンドだが、彼らの到着より先に、レンケツラはスタジアムに到達してしまった。グワンダはすぐさまキングダイヤモンドを出撃させようとするが、博士は最も無防備なキングダイヤモンドの出撃時が敵の最大の狙い目だと気付き、敢えて敵の攻撃を受け続けることを選んだ。
　スタジアムが破壊される中、トライマックスがスタジアムに到着。しかし、整備不良だったことが原因で何もできないまま退却。メカンダーロボを出撃させようとするが、敵の攻撃で発信装置が故障してしまい、合身戦隊はトライマックスで逃げ回ることしかできなかった。この状況から、博士は遂にキングダイヤモンドを出撃させることにした。そして、ヘドロをカモフラージュに接近していた巻貝型潜航艇から、攻撃を受け、スタジアムは壊滅した。そして、スタジアムのおかげでほぼ無傷の状態で出撃したキングダイヤモンドから、メカンダーマックスが出撃し、レンケツラと攻防を繰り広げる。
　それからして、発進装置の修理が終わり、メカンダーロボが出撃。すぐさまメカンダーマックスとパワーインして、ヘドロの中でレンケツラと潜水艇に戦いを挑み、メカンダーフェンサーでレンケツラを一刀両断。さらにキングダイヤモンドの魚雷で、潜航艇も撃沈した。
　コンギスター達の激しい攻撃に、メカンダーロボの秘密基地をカモフラージュしてきたスタジアムは破壊された。キングダイヤモンドはかくして、流浪の空母となってしまったのである。悲しみを超えて戦えメカンダーロボ!地球に平和の日が戻るまで

さらばスタジアム。さらばトライマックス
秘密基地が破壊されるというエピソードは、従来のロボットアニメ（特にラスト）で見られましたが、秘密記事のカモフラージュが破壊される話はメカンダーロボくらいじゃないでしょうか。さらに、秘密基地は発進際が一番無防備である点に気づいたメデューサと、それを知って攻撃を受けることを選んだ博士はポイントが高いです。これまで合身戦隊の苦悩と作戦の過酷さをテーマにしていましたが、今回カモフラージュ基地を破壊されて、とうとう次回へ物語がつながってきます。
そして、今回は東京が舞台という事もあって、久々にトライカーマシンが登場しますが、レンケツラに遭遇したとき、よりによって整備不良ですべての武器の弾薬が尽きていたという、不遇っぷりが見えます。これにメカンダーロボの発射装置が故障した際、ジミーが本当に運が悪いぜと言っている気持ちも分かります。
少なくともユータと五郎兵衛に整備をしっかりしてもらいたかったと、トライカーマシーンは思っているでしょう（そうか?）まさか、今回の、レンケツラから逃げているだけで、トライマックスの出番が終わるとは、トライマックス自身も予想していなかったでしょう。トライマックス、もっと活躍してほしかったのですが、世界各国を飛び回る合身戦隊にはあまり使ってもらえなかったようです。

今回の突っ込み
今回もまた、キングダイヤモンドの新機能によって、またもメデューサが騙されます。第6話では空母の偽装に、第11話ではランドルート作戦とまぁ、メデューサは死ぬ間際まで3回も、キングダイヤモンドに騙されたことになります。

次回予告

ヘドロン皇帝が設計したメカタイガーシャーク戦隊の攻撃の前に、メカンダーロボはついに破壊されてしまった。そして、生き残った俺達に止めを刺せという命令がメデューサ将軍に下った。だが、その時メデューサはガニメデ星の女王の頃の美しい姿に戻ってしまうのであった。あ!お母さん!!
次回、合身戦隊メカンダーロボ「母よ永遠に眠れ」にチャンネルトライ!!